日刊工業新聞掲載日 2013年10月14日
ソニーはスマートフォンの世界シェアで安定的3位を狙うため日本と欧州で成長を目指す。スマホの主戦場が先進国から新興国にシフトする中でも、価格ではなく商品力で勝負する方針を鮮明にした格好。3位集団から抜け出し、韓国サムスン電子と米アップルに追いつくには、付加価値の高い製品をタイムリーに投入し、ブランド力を高めていけるかがカギとなる。
「(スマホ事業の)優先地域は日本と欧州。両地域に経営資源を投入していく」―。先週末、日刊工業新聞などとのインタビューに応じた平井一夫ソニー社長兼最高経営責任者(CEO)は強調した。ソニーのスマホ販売は日本2割、欧州4割、その他4割という内訳。今後も「日本、欧州で確実にシェアを守り、さらに伸ばしていく」(平井CEO)。
調査会社IDCによるとスマホの2012年世界出荷は7億台強で、シェア首位はサムスン(約30%)で、2位はアップル(約20%)。
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