日刊工業新聞掲載日 2013年11月14日
東レ・デュポン(東京都中央区、森野仁社長、03・3245・5081)は、アラミド繊維である「ケブラー」の表面処理品を開発した。これまではケブラーに直接、接着剤などを均一に塗布することが難しく、ベースコートが必要だった。今回、工程の一部を見直しケブラーの糸に均一に表面処理できるようにした。撚(よ)りとディップ加工、ディップとカット加工の組み合わせでタイミングベルトやコンベヤーといったベルト用途で提案を始めた。
ベルト用途では天然ゴム(NR)やクロロピレンゴム(CR)と接着させて行った。摩擦摩耗性の向上や部品の軽量化、長寿命化などが期待できる。樹脂製品にケブラー織物の貼り合わせを樹脂射出成形と同時に行う加飾成形にも対応した。
従来のケブラーの特性である耐衝撃性や摩擦摩耗特性などは、有効に活用できる。例えばワッシャーとして活用することで、金属やベアリングの軽量化につながるのではないかとみている。
[0回]
PR
COMMENT