日刊工業新聞掲載日 2013年11月13日
【北九州】戸畑ターレット工作所(北九州市小倉南区、清永誠社長、093・471・7403)は、通常のアルミニウム冷間鍛造品の1・6倍の強度と1・4倍の伸びを持つ新鍛造技術を利用した自動車部品を、九州工業大学と共同開発した。炭素鋼鍛造品と比較しても80%程度の強度を維持しながら、重量は40%程度と軽い。自動車部品メーカーに鉄系鍛造部品からの置き換えを働きかけ受注増につなげる。
九州工大が持つアルミ合金の高速恒温鍛造技術を応用した。熱処理による金型加熱温度条件や強度化に適合する素材(A6061)の選定、微細処理などで、最適な鍛造条件を導き出し強度を高めた。まず足回り部品「タイロットエンド」向けの金型を製作、量産化する。
戸畑ターレットは自動車部品を手がける第二工場に1億6000万円を投じて、600トンのサーボプレス機と熱処理炉を2014年1月までに導入予定。今後は月産15万個の生産体制を整える。
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