日刊工業新聞掲載日 2013年11月07日
日立産機システム(東京都千代田区、青木優和社長、03・4345・6000)は、素材にレアアース(希土類)を使わない永久磁石同期(PM)モーターを2014年度から量産する。高効率化に加え、フェライト磁石を採用することで構造を薄型にした。レアアースの輸入規制や価格に影響されることなく、安定供給できる。レアアースの一つであるネオジウムを使う既存の産業用PMモーターより低価格にする予定で、新設用と同時に置き換え用の需要も狙う。
習志野事業所(千葉県習志野市)に専用のラインを新設する。まず750ワットから15キロワットまでの5種類を販売する予定。また、ロボットや射出成形機メーカーなどが自社で冷却機をつける特定顧客向けと、ファン付の汎用市販向けの2タイプをそれぞれ製品化する。
最終仕様が固まり次第、設備投資に踏み切る。省エネルギー効果は国際電気標準会議が定めた最も高い「IE4」に適合させた。
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