日刊工業新聞
掲載日 2013年10月04日
新日鉄住金エンジニアリング(東京都品川区、高橋誠社長、03・6665・2000)は3日、エア・ウォーターから二酸化炭素(CO2)回収設備「ESCAP=写真」を受注したと発表した。エア・ウォーターは回収したCO2を原料に液化炭酸ガスを製造する。
CO2回収設備の実証プラント
同設備の商業初号機で14年9月に完成予定。受注額は非公表。新日鉄住金エンジは今後工場などで発生するCO2含有ガスの吸収用途に提案し、年1件程度の受注を見込む。
受注した設備はエア・ウォーターが新日鉄住金の室蘭製鉄所(北海道室蘭市)構内に計画している液化炭酸工場に導入する。製鉄所の熱風炉燃焼排ガスから化学吸収法と呼ばれる方法で二酸化炭素を回収する。二酸化炭素の製造能力は日量120トン。化学吸収法による商業設備は世界初。
「ESCAP」は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託研究「環境調和型製鉄プロセス技術開発(COURSE50)」の一環で開発。
参考:化学吸収法⇒http://www.eng.nssmc.com/business/catalog/pdf/vol03_08.pdf
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