日刊工業新聞掲載日 2013年12月11日
大阪市立大学複合先端研究機構の神谷信夫教授、天尾豊教授らは、産学連携による共同研究で「次世代水素エネルギー」につながる高効率な水素生成システムや光駆動型の水素生産触媒などの開発に乗り出す。まず、2014年度中に人工光合成を使って1・5ボルト程度の乾電池レベルのエネルギーを生む水素発生装置の開発を手掛ける。装置は光を当てることで水素を生み出す仕組み。
次世代水素をめぐる開発は、神谷教授が所長を務める大阪市立大人工光合成研究センターが中心となる。大学としては大阪府立大学、兵庫県立大学と連携。企業としては富士化学工業(富山県上市町)、大和ハウス工業、シャープ、エスペック、グローリーが開発に参画する。
水素発生の研究例としてはバイオマスを原料として太陽光と光合成細菌を用いたものや、フッ化水素酸などの化学エッチングで触媒に表面処理を施して高活性化を促す研究、可視光に応答する酸化チタン薄膜の光触媒を使うものなど10例程度を対象に挙げている。
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こういったテクノロジーで気になるのは、投入エネルギーに対してどれだけの水素が生産できるか
という見通しである。恐らくエネルギーロスは必ず存在する。
そのエネルギーロスがビジネスとして成立するレベルなのかどうなのかという視点が重要だと思う。
まだ、研究のスタートかもしれないが、こういう見通しは速やかに立て、
プレゼンしていくことが大事だと思う。
いずれにせよ、原発事故を経験した今日本は水素製造技術を発展させ、
水素社会としてよみがえるのしかないのかもしれない。ぜひ頑張ってほしい。
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