日刊工業新聞掲載日 2013年10月16日
プラスチック工学研究所(大阪府枚方市、田畑博則社長、072・858・2138)は、融点を220度C以上に高め、耐熱性を向上させたポリ乳酸を開発した。一般的なポリ乳酸の融点は約170度Cという。2014年度を目標に具体的な応用開発につなげる。
樹脂ペレットや押出製品、射出成形品(写真)としての販売のほか、ノウハウや製造装置の販売なども検討する。
京都工芸繊維大学の繊維科学センターと共同開発した。ハイトルク二軸混練機を用いて、ポリ乳酸のL体とD体の光学異性体をナノメートルオーダーでステレオコンプレックス化(L体とD体が規則正しく並んだ結晶構造)することで分子が密になり、白色で高融点のポリ乳酸成形体ができる。押出機の中で超臨界状態にする必要があり、同社が持つ押出機のノウハウを生かした。
繊維、フィルムなどさまざまな押出成形に対応できる成形加工を実現した。
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