日刊工業新聞掲載日 2013年11月12日
イノアックコーポレーション(東京都品川区、井上聰一社長、03・3492・9179)は、化学発泡剤を使用せず、人体や環境に配慮した長尺ポリオレフィン発泡シート「フォレック」を開発した。化学発泡剤の代わりに二酸化炭素を用い、一般の発泡剤を使用した製品と比べて揮発性有機化合物(VOC)が約10分の1と少ない。梱包や包装、クッション材用途のほか、肌触りが良く皮膚への影響が少ないことから化粧パフなどへの採用を狙う。
フォレックの原反
フォレックは残留ガスが少なく、一般の発泡剤を使用した製品と比べてVOCの発生を低く抑えられる。アルデヒド系などのガス発生量が少ない分だけ化学物質過敏症やアレルギーなど人体に与える影響を軽減できる。
独立気泡のため防水、防じんに優れ、シール性が高い。セルは100マイクロメートル以下と細かく、柔らかい。断熱性や衝撃吸収性も備えた。生産は東日本イノアック(山梨県市川三郷町)で行う。
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