日刊工業新聞掲載日 2013年11月19日
東ソーは2014年12月に米国で直径450ミリメートルの次世代半導体ウエハー用スパッタリングターゲットを生産する設備を新設する。10億円弱を投じて米子会社のトーソー・SMD(オハイオ州)に専用の建屋を新設。生産設備のほか、評価用設備を導入する。同450ミリウエハーは米インテルなどが18年にも量産を始める予定。半導体装置メーカーも対応装置の開発を進めているため、初期量産に対応できるようにする。
米国で生産するスパッタリングターゲット
スパッタリングターゲットは、真空中でアルゴンイオンを衝突させて半導体基板に薄膜で電極をつくる材料。東ソーは子会社の東ソー・スペシャリティマテリアル(山形市)で液晶、太陽電池、タッチパネル向け、トーソー・SMDで半導体向けをそれぞれ生産している。
トーソー・SMDはすでに同450ミリ用のサンプル出荷を始めていたが、需要が限られているため、生産工程の一部を外部委託していた。
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