日刊工業新聞掲載日 2013年10月16日
日本電気硝子は従来品に比べ膨張係数を2割高めたガラスリボン(写真)を完成、販売を始めた。熱膨張への耐性に優れるため、ディスプレーや電子・光通信、医療など幅広い製品分野での利用が期待できる。厚さ4マイクロ―50マイクロメートルの極薄タイプで、樹脂フィルムのように曲げたり、巻いたりすることが可能。すでに一部の研究機関に「微小化学分析用マイクロチップ」の部材として採用された。
ガラスリボンは耐熱性やガスバリアー性、電気絶縁性などガラスの材料特性に加え、曲げやねじりに強いといった特徴を併せ持つ。電気・電子部品の汎用部材であるステンレススチールやジルコニアセラミックスと熱膨張係数を同等にしたことで、採用機会の拡大につながるとみている。
寸法仕様は幅0・5ミリ―20・0ミリメートル、長さ100メートル以下で要望に合わせて製造できる。
(大津)
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